1つの定電流ダイオードで複数の電流値を得る回路
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1つの定電流ダイオードで複数の電流値を得る回路






定電流ダイオードは、ほとんど何も考えなくても(^^ゞ 一定の電流値が得られますが
調整が効かないのが不便に思えることもあります。
また、1つの定電流ダイオードから沢山の電流値が欲しいこともあるかもしれません。
「カレントミラー」と言う回路を使うと、1つの定電流ダイオードから多くの電流値を作り出せます。
下がその回路例です。

図の場合、1mAの定電流ダイオードを用いて、4通りの電流値を得ています。
考え方は、R0を流れる電流(この場合定電流ダイオードで規定される1mA)とR0を掛けた値(ってR0による電圧低下分ですネ)と
R1(あるいはR2〜4)を流れる電流とR1を掛けた値(R1による電圧低下分)は等しくなるということです。
1S2076Aですが本当は右側4列と同じトランジスタを使ったほうが良いのですが、ダイオードで済ませたほうがカンタンです(^^ゞ
もし、10mAの定電流を得たいならば、エミッタ側の抵抗を100ΩにすればOKです。
(1mA×1kΩ=1V、10mA×100Ω=1V)
注意する点は、あまり抵抗の値を小さくしてしまうとちゃんと動作しなくなりますので
抵抗による電圧降下分は1V以上とってください。
図ではトランジスタ4つですが、1つでも2つでも構いません。
蛇足ですが、「図の電流値はちょっと計算からズレているゾ」と突っ込まないでくださいネ。

回路図の上で色々と言ってみてもピンと来ないかもしれませんので、LEDを1〜5mAで光らせてみました。
回路図は下図となります。

(電源は9Vの乾電池を使用)
実際に回路を組んでみた様子は↓の感じです。

簡単な回路なので秋月電子さんで買ったブレッドボード上で組んでいます。
左の2個が1mA右端が5mAです。