とてもシンプルな、暗くなるとLED点灯回路
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ちょっと反則な「555」の使い方だとは思いますが・・・最近は555が安いのでこんな回路もアリかな?と作ってみました。



普通はタイミング回路を作るための”555”ですが、この回路では単にヒステリシス付きのインバータとして使用しています。
CdSに光が入っているときには、抵抗値が低いため2、6ピンは「L」になっていて、555の出力は「H」、つまりこの回路ではLEDには電流が流れません。
暗くなるとCdSの抵抗値が高くなっていき、2、6ピンの電圧が電源電圧の2/3になると、555の出力が「L」となってLEDが点灯します。
明るくなってきてCdSの抵抗値が低くなると、2、6ピンの電圧が低くなります。電源電圧の1/3までになれば555の出力は「H」になり、LEDは消灯します。
555の場合、電源電圧の1/3と2/3のところで出力が変化する・・・という事は、LEDが点灯するかな?消灯するかな?のギリギリのところで動作がバタバタしたり、ぼんやりと点灯したりすることがありません。スパッと点灯、スパッと消灯します。
もちろん、LEDの光がCdSに入ってしまうような配置をしてしまえば、ちらついたりボ〜と点灯したりのヘンな動作となってしまいます。

555はバイポーラタイプ(LM555やNE555)でも、C−MOSタイプ(LMC555など)でも使えます。使用条件によって選ぶと良いと思います。
バイポーラタイプでは
・電源電圧は5〜15V
・LED以外の部分の消費電流が多少多くても(数〜10mA)良い
・その代わり大きな電流を流したい(100mA程度まで)
場合に

C−MOSタイプでは
・電源電圧は3〜12V
・LED消灯時の電流を少なくしたい
・LEDへの電流は少なくてよい(10mA程度まで)
場合に
それぞれ選ぶと良いと思います。

回路図中の”R”はLEDに流したい電流によって選びます。555の電圧降下を0.5〜1Vとすれば、
電源電圧からLEDにかかる電圧と、この0.5〜1Vを引いてでた値(つまり抵抗にかかる電圧)を、流す電流で割れば計算できます。

0.1μFはセキセラを、ICの直ぐ近くになるように配線します。
47kΩはCdSによっては変更する必要があるかもしれません。ここでは明るい時に数〜10kΩ程度、暗い時に1MΩ程度になるCdSでの値です。47kΩを、数kΩと50kΩか100kΩの半固定抵抗を直列にしたものに置き換えて、反応する明るさを調節できるようにしても良いかもしれませんね。

5番ピンは、ここではオープンで使用していますが、誤動作しないかな?と心配でしたら0.01μF程度のコンデンサを、5番ピンと電源マイナスとの間に接続してください。