万能基板での工作について〜2

●どんな感じの工作になる?

 万能基板で作ってみた簡単な回路の写真を下に示します。今回作ってみる回路とは全く関係ない回路ですが、ご了承ください。

  写真のように、部品のリード線を基板に挿し込んで、配線していきます。
 裏側は下の写真のような感じになります。

 裏側で、回路図の通りとなるように、スズメッキ線などを利用してはんだ付けによる配線をして作ります。
 もちろん、必ずこのように配線しなければならないという訳でもなく、銅箔面に部品を載せてそのまま配線する方法もあります。(下の写真)

 これからの説明は、部品を挿して反対側ではんだ付けする方法で進めます。
 この様なページを作ると、必ず一人や二人「違う配線の方法もあるぞ!お前の説明はダメだ!もっとマトモな説明をしろ!!」と
 欲求不満のはけ口にする人が現れるのですが、
 つまらない文句で欲求不満を解消する時間があるのでしたら、ご自身もサイトを開設して、言った文句に恥じないすばらしいコンテンツを
 発信して頂けると、世の中のためになります。
 話が横道にそれてしまいましたが、元に戻しましょう。


●工作する回路は?
 今回の説明では、M34シリーズにトランジスタを追加して豆電球を点滅する回路としてみます。
 
 M34のピンの配置は既に説明したとおりで下の絵の通りです。

 回路図から配線を考える時、もう一つ2SA1020のピンの配置も分からなければ進めませんね。
 2SA1020はM34シリーズや2SC1815などの小信号用トランジスタより少し長い外観です(太さは同じ)。

 写真では横倒しにしてありますが、捺印面を手前にしてリード線を下にした場合、左からE−C−Bの順番になります。
 (写真もそう撮れ!と言う前に、自身で絵に書いてみましょう)
 多くの日本メーカー製小信号用トランジスタは同じピン配置ですから、昔”エクボ”などのゴロ合わせで憶えたものです。
 外国製のトランジスタではE−B−Cとなっているものも多くて、こちちらは”えべっさん”とゴロ合わせするとかしないとか。


●配線を考える
 多少大きめの基板を使って、作りながら配線を考えても良いのですが、それではあまりに行き当たりばったりですから
 ここでは、初めに配線を考えてから、実際の工作を始めて見ます。
 今ではパソコン用の回路図・基板作成ソフトも簡単に手に入りますので、それを使ってパソコンにプリント基板用の配線として考えさせて
 その後万能基板に置き換えて作っても良いのでしょうけれど、ここでは私なりのアナログと言うか昭和な時代的な方法で考えて見ます。
 まず、方眼紙を用意します。升目の上にボールペンで○を沢山書きます。これを基板の穴(と裏側の銅箔)に見立てます。
 部品を配置してみて、(後で修正できるように鉛筆で書く)、配線を考えていきます。
 と文字だけで書いてもさっぱりだと思いますので、絵に描いてみると下の図のような感じです。

 図は基板の部品を取り付けるほうから見て書いています。
 紙の上だけで考えるのではなく、実際の部品を万能基板の上に挿し込んでみて、大きさなどをチェックしながら作業すると良いと思います。
 もちろんこんな作業は、雑誌やネット上で公開されている製作記事をなぞった工作では必要ありませんが
 その後ちょっと改造したい場合などあるかもしれませんので、簡単な回路で何回か練習がてら試してみるのも良いかと
 個人的には考えます。



 と今回はここまで書いたところで、力尽きました。なかなか実際の工作に進めずに申し訳ないです。
 次回は、基板を切ることから始めて、工具の説明から、できればはんだ付けまで進めたいと思います。(2012年1月27日)


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