周期可変LED点滅回路部品セットの説明
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C−MOS版555を使用した、点滅周期を可変できるLED点滅回路です。
一周期の中のONとOFFの比率→一周期中のLED点灯・消灯の比率はおおよそ1:1です。
●回路について
この回路ではLMC555をインバータ(反転)回路として使用しています。
LMC555の2−6ピンの電圧が電源電圧の1/3より下がるとICの出力はHIに、2/3を超えるとLOWになります。
ICの出力で2−6ピンのコンデンサを半固定抵抗を介して充放電することで、発振周期を可変とする事ができます。
ICの出力でトランジスタをON/OFFして、LEDを点滅させています。
C−MOSタイプの555は1.5V(LMC555の場合)から動作しますので、
この回路ではLEDに赤などの2V程度で光るものを使用すれば3V(電池2本)でも動作します。
今回は電源には006P電池(9V)を使用して、白色LEDを点滅するようにしました。
006Pでは電池の消耗が気になる場合には、単三電池4本として330Ωを150Ωに変更すると良いと思います。
●部品配置
あまり部品点数は多くありませんので、47×72mmの小さなユニバーサル基板の上に組み立てます。
基板の表(部品実装側)からみた配置図は、下の図のようになります。
●使用する部品について
この回路に使用する部品は以下の通りです。
○IC LMC555 ・・・ 1個 (C−MOS版の555、低電圧低電流で動作します)
○トランジスタ 2SA1015 ・・・ 1個 (PNPの小信号用汎用ならどれでもOK)
○LED 5φ白 ・・・ 1個
○半固定抵抗 200kΩ ・・・ 1個
○1/4W炭素皮膜抵抗 (1/6Wや1/8WでもOK)
330Ω ・・・ 1個 (色帯は橙橙茶金)
4.7kΩ ・・・ 2個 (色帯は黄紫赤金)
○電解コンデンサ
50V22μF ・・・ 1個
25V100μF ・・・ 1個
○セラミックコンデンサ
0.01μF ・・・ 1個 (表面の捺印は「103」 積層セラミックコンデンサでもOK)
○積層セラミックコンデンサ
0.1μF ・・・ 1個 (表面の捺印は「104」)
○ユニバーサル基板 ・・・ 1枚 (47×72mmの物)
○ICソケット 8Pin DIPIC用 ・・・ 1個
○スライドスイッチ 基板取付用3P ・・・ 1個
○006P電池用スナップ ・・・ 1個
○スズメッキ線 0.4φ ・・・ 50cm位
※その他、ハンダ(電子工作用のヤニ入りハンダ、0.8mmか1mmのもの)と006P乾電池1本が必要
●工作について
キットや雑誌付録などの「専用基板」による工作では、基板の所定の位置に部品を挿し込んでハンダ付けすれば
基板上に予め作られた銅箔のパターンで配線もされてしまいますが、
ユニバーサル基板では部品間の配線も行わなければなりません。
その分、自由度の高い工作ができますので、専用基板での工作の次のステップとして、是非試してみてください。
部品を基板の銅箔の無い側から挿し込んで、銅箔側でランド(基板に付いている丸い金属)にハンダ付けして、
スズメッキ線を使用して各部品の間を配線します。
ICは基板に直接取り付けずに、まずはICソケットを基板にハンダ付けして、
全てのハンダ付けが終わってからICをソケットに挿し込むようにしてください。
極性がある部品は、向きを間違えてしまうと動作しませんし、最悪壊れてしまいます。
間違えて取り付けてしまうと外すのもヤッカイです。注意深く作業してください。
もう少し詳しい説明は、こちらをご覧ください。
完成すると、下の写真のようになります。
電池は両面テープで基板に固定すると良いかと思います。
裏側は下の写真のような感じになります。
●動作の確認
ハンダ付けかが終わったら、即電池を入れて・・・とはしないで、まずは少し休息を入れてください。
電源を入れる前に、必ずハンダ付けの不良や部品の付け間違い、向きの間違いなどが無いか?
よ〜〜〜く確認してください。
OKでしたら、半固定抵抗のツマミを一番真ん中あたりの位置に回して新しい乾電池を電池スナップに接続して、
スイッチをONにしてください。
LEDが1〜数秒ごとに点滅すれば、まずはOKです。
半固定抵抗を調節して、点滅の周期が変化すれば完成です。
●仕様など(電源が9Vの時のおおよその値)
・点滅周期 ・・・ 約0.14秒〜約6秒
・LED点灯時の回路電流 ・・・ 約20mA
・LED消灯時の回路電流 ・・・ 約0.1mA
●仕様を変更する場合
LEDに流れる電流を減らして、電池をより長持ちさせたい場合には、330Ωを大きな値に変更して電流を絞ってください。
当然ではありますが、330Ωを大きな値に変更して電流が減れば、LEDは暗くなります。
電源を12Vとする場合、330Ωを510Ω以上の値に変更してください。
電源を6Vとする場合には、330Ωを150Ω(かそれ以上の値)に、
5Vならば100Ω(かそれ以上の値)に変更してください。電源電圧を下げる場合には、330ΩのままでもOKです。
22μFを大きな値にすれば点滅周期は長くなり、小さな値とすれば周期は短くなります。
点滅周期は容量に比例しますが、あまり大きな値とするとコンデンサの漏れ電流の影響で
動作が正常ではなくなってしまうことがあります。
●部品のセット販売について 完売いたしました
今回使用した部品一式(乾電池、ハンダを除く)をセットにてご用意しております。
価格は1セット 300円、送料は別途160円です。(複数セットご注文いただいた場合でも160円)
「周期可変LED点滅回路 部品セット」としてご注文いただければ幸いです。
(トランジスタは他のPNPトランジスタに変更させていただく場合がございます)
ご希望の方はお名前、お届け先ご住所、ご注文の商品名と数量を明記して、メール(ecw@sweet.ocn.ne.jp)にて送信してください。
お支払の方法などは、こちらをご参照ください。