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部品の顔のコーナー(IC編)


このコーナーでは、電子工作で使う頻度が高い部品の外観などについて、大雑把に説明いたします。
電子部品は数限りない種類がありますので、このコーナーに掲載していないような形の物も多数あります。
あくまで「一例」だとご理解ください。


IC
当店のキットのような「ちょっとした回路」では長方形のパッケージから8〜16本くらいのピンが出た、
「DIPIC」をよく使いますね。(もちろんもっとピン数が多いDIPICも沢山あります)
小さな3本足の小信号用トランジスタと同じ形のICもあれば、
平べったくてルーペで見ないと分からないくらいのピンが沢山でているもの、パソコンのCPUのように豪快に大きな(?)ものなど
形も大きさも様々です。


DIP IC
DIPはデュアル インライン パッケージの頭文字(多分・・・)。長方形のパッケージから沢山のピンが出ています。
ピンの数も4本から何十本まで、様々です。
ピンとピンの間隔は2.54mmが一番多いのですが、もっと狭い(1.778mmとか)ものもあります。




SIP IC
DIPが両側にピンが出ていたのに対して、こちらは片側だけです。
ちょっとした回路で使う場合、配線を考えるのが楽になることも多いのですが、割とこのパッケージは
少ないような気がします。


電子工作ではオーディオ用パワーアンプにこんな形のICも良く使いました。
放熱のための金属板が付いていて、簡単に放熱器に取り付けられます。
これからは低損失のD級アンプが電子工作でも増えるでしょうし、このようなパッケージも見なくなるかもしれませんね。




CANパッケージ
昔は一般的なICにも多かった(らしい)のですが、今は割りとシビアな性能が要求されるようなものに、たま〜に見かけます。

写真は何十年も前のジャンクから外したものです。



トランジスタのようなパッケージ
温度センサーや電子オルゴール用のICでは、3本ピンのトランジスタと同じ様な形のICもあります。
電源用としておなじみの3端子レギュレータも、電力用トランジスタと同じ形をしたICですね。

写真は小型のトランジスタと同じパッケージですが、パワートランジスタのような形をしたものや、
パワートランジスタと同じ形で3本ではなくて5本ピンのものなどもあります。




SOP IC
SOPはスモール アウトライン パッケージって、まんまちっちゃなやつって事ですね。
ピンを基板に刺すのではなく、表面に乗っけてそのままはんだ付けする形なので、DIP ICを半分に縮めて
ピンをガバッと横に広げたような形をしています。
そう言えば、ICの場合、表面実装用でも「チップIC」とはあまり言わないような・・・
(平べったいからか、フラットパッケージと呼ぶことはあるようです)
ピンの間隔はDIPの半分の1.27mmのものが電子工作で使う場合には多いです。
SOP以外にも表面実装用のICの形は沢山あります。
一度パソコンのマザーボードや拡張ボードの基板などを観察してみると面白いと思います。





その他いろいろ
パソコンのCPUなんかも大規模なICですね。複雑なものだけにピンも沢山出ていて、DIP ICだってウンザリするほどなのに
裏返すとおまえは剣山か?といいたくなるほどピンが並んでいたりします。写真は20世紀のCPU”i386”です。


ICには小さな基板の上にシリコンチップと抵抗やコンデンサなどの部品を付けて、それを一つの部品とした
「ハイブリッドIC」というのもあります。下の写真はポコポコと膨らんでいて分かりやすいですが
一見普通のICと同じ形のものもあります。