はんだ付けの悪い例
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ちゃんとはんだ付けしたつもりでも、意外と付いていない部分があって、作って一発では動かないのも電子工作ですね。
ここではありがちなはんだ付けの悪い例の写真を挙げてみます。
何か作る時には、面倒だなぁと感じても一箇所ずつ確認しながら作業するのが、電子工作に限らず成功への近道だと思います。
急がば回れ!ですね。

まずはちゃんと付いている例。半田がリード線を頂点にきれいな山のような形で、ランドに広がっています。




はんだの盛りすぎ
多少多めでも問題は無いのですが、この位盛ってしまうと、隣とショートしてしまう可能性も生じます。




リード線を折り曲げてからはんだ付けした場合によく見かける例
真上からはリード線がはんだでランドに付いているように見えるのですが、よ〜く見てみるとリード線がはんだをはじいてしまっていて
ランドだけにはんだが付いています。




いもはんだとマッチ棒
左側が「いもはんだ」です。はんだごての温度が低すぎるなどで、手早くできないとこうなってしまうことがあります。
また、はんだごてをランドとリード線に当てて暖めてからはんだを流すのではなく、はんだをはんだごての先にくっつけて、
それをはんだ付けする箇所に持っていく(とても器用な?)はんだ付けをすると、いもはんだの大量生産になってしまいます。
せっかくはんだの中に入っているフラックスが、はんだ付け終了前に蒸発してしまったために起こる不良です。
右側は、ランドにははんだは付いていないで、リード線の先っちょにはんだ゛付いている例です。
リード線をはんだ付けする=はんだをリード線に付けると勘違いしてしまい、
はんだ付けは、部品のリード線と基板のランドとを電気的にも機械的にも接続するために行う事を忘れてしまった例です。




メダマとはんだ少なすぎ
左側はメダマなどと呼ばれる不良で、リード線にははんだは付いていなくて、ランドだけはんだが流れています。
右側は、いちおう接続はされているのですが、はんだの量が少なすぎです。当然ですが機械的に弱くなりますので
後々振動などで取れてしまうかもしれませんね。



基板に部品のリード線を差し込んで、はんだ付けするのですが、リード線の余った部分ははんだ付けの後に切るか?先に切るか?
工作する人によってまちまちなようです。
私は必ずはんだ付けしてから切ります。はんだ付けの前に切ってしまうと、ランドにはきれいな山の形にはんだ付けされていても
部品のリード線は基板の途中までで切れていて、はんだ付けはされていない!なんてトラブルが生じ得ます。
また、切って曲げてある程度固定してからはんだ付けする人も多いのですが、間違っていたときに外すのはとても大変ですし
はんだの山の中でリード線がはんだをはじいていて、外見はきれいだけれど実は接触不良になっている、なんて事もあります。
ですから私は、はんだ付けした後指でリード線をゆすってみて、ちゃんと付いていることを確認してからリード線をニッパで切ります。


2012年6月11日作成