電子オルゴール部品セットの工作過程の説明
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専用基板の場合、抵抗など取り付けた際の背の低い部品からハンダ付けして行くと工作がし易いのですが
ユニバーサル基板の場合には、基板の端から順に工作して行く方が容易です。

●まずは1.8MΩとICソケットと0.1μF
抵抗は写真のように基板の穴の間隔にあわせて「コ」の字型にリード線を曲げて挿し込みます。
部品配置図をよく確認して、1.8MΩを所定の位置に挿し込みます。
基板の金属箔が付いていない方の面から挿し込んでください。




裏側の金属箔(銅箔か、銅箔にハンダを薄くメッキしてあります)に1.8MΩのリード線をハンダ付けしてください。
火傷の危険あり!!高温に注意!



部品のリード線の余分な部分を残しておくと、工作がやり難くなります。ニッパで切り取ってください。
失明の危険あり!ニッパの切りカス飛散に注意!
※切り取ったリード線は捨てないで取って置くと、後で役に立つかもしれません。



次にICソケットを基板の所定の位置に差し込んで、裏側でハンダ付けしてください。
この時、もし8本のピンを全て一気にハンダ付けしてしまうと、万一間違った位置に取り付けてしまっていた場合に
取り外すのがとても困難となってしまいます。
まずは対角線上の2本のピンだけハンダ付けして、基板に固定するようにすると良いです。
この段階では、ICはソケットに挿さないでください。



0.1μFも基板の所定の位置にハンダ付けしてください。




基板に取り付けた部品の周囲の配線を行います。
スズメッキ線で、各部品の間を配線してください。部品配置図とよく見比べながら作業してください。
スズメッキ線ではハンダ付けがし難い場合、切り取った部品のリード線を使用すると、
ハンダがよく乗るので作業しやすいです。





●電解コンデンサと1MΩをハンダ付け
3.3μFの電解コンデンサと1MΩの抵抗も基板に取り付けます。
電解コンデンサは+−の極性があります。向きを間違えないように、何度も確認してください。


部品を基板にハンダ付けして固定したら、裏側(ハンダ付けする面)の配線を進めます。




●トランジスタ2個とスイッチ、スピーカーと電池ボックスへの配線を取り付けます
同様にしてトランジスタやスイッチなどの取り付け、配線をしてください。
トランジスタは同じ形で2種類あります。間違えると動作しませんので、捺印をよく確認してください。
また、極性を間違えても動作しません。部品配置図とよく見比べて作業してください。




ビニール被覆線の取付ですが、まず適当な長さに切った被覆線の両端の被覆をむいて、中の銅線部分を出します。




銅線部分をハンダメッキします。ハンダを付けすぎると基板の穴に入らなくなってしまいます。



基板の所定の位置に差し込んで、銅箔面でハンダ付けします。




●スピーカーにビニール被覆線をハンダ付けします。





●ここでチェック!
全ての部品と配線のハンダ付けが終わった段階で、一旦作業の手を止めて、ハンダゴテの電源を抜いてください。
お茶でも飲んで一服して気持ちを落ち着かせてから、部品の付け間違いは無いか?配線に間違いは無いか?
慎重に確認してください。
完成を急ぐあまりに、十分に確認しないまま電源を入れて工作に不備があった場合、最悪部品が壊れてしまいます。
部品が壊れてしまうと、その特定や交換で、確認の何倍何十倍の労力が必要になってしまいます。


●ICと電池を入れてみる
ICをICソケットに挿し込んでください。ICは丸いくぼみのそばのピンが1番ピンです。
逆に挿してしまうと、最悪の場合ICが壊れてしまいます。
向きをよく確認して、確実に奥まで押し込みます。






電池ボックスに新しい乾電池を入れてください。
工作に間違いがなければ、スイッチをON側にすればメロディーがスピーカーから流れ、
一回演奏すると自動的にストップするはずです。
もし音が鳴らない場合、すぐに電池を外し、配線や部品の付け間違いや向きをもう一度
よく確認してください。
何回も繰り返し演奏される場合、4番ピンが電源+から続く配線に触れてしまっています。
(逆に言えば、4番ピンを電源+からの配線、例えば3番ピンと接続すれば、繰り返し演奏するようになります。)


●ハンダ付けの仕上げ
スズメッキ線での配線は、「スポット」でのハンダ付けでも良いのですが、
写真のように各ランドにハンダ付けしておくと、より確実なものになります。
ただし、この過程でせっかくただしく付いていた部分が外れてしまう事もありますので
よく確認しながら作業してください。





●最終確認
終わったら、もう一度よく確認して、電源を入れてみます。もし動作しなくなってしまったら
上の過程で外れてしまった箇所が無いか?よく確認してください。
これで完成です。電池ボックスは、両面テープで基板に止めるなどしてください。