2SC2500と”パッチンノイズフィルター”を使用した、乾電池(もちろん充電池でも)1本で白色LEDを
点灯できる回路です。


抵抗は全て1/4W炭素皮膜、電解コンデンサの耐圧は16Vでも25Vでも良いです。
Tr2は小信号用NPNなら大抵のもので良いはず。
Tr1も大抵のもので動作しますが、2SC2500などON時のVCE(C−E間の電圧)が低い物のほうが
トランジスタでの損失が少なくなって、回路の効率が良くなります。
1N5819は1N4148など小信号用シリコンダイオードでも動作しますが、
1N5819や11EQS04などの整流用ショットキーの方が効率よい回路となります。
R2はLEDへの電流を決める抵抗で、ここでの電圧降下がTr2をONする電圧(0.6V位)より大きくなれば
Tr2がON→Tr1のベース電流を引き抜き出力を抑えるとなります。(オオザッパに過ぎる説明ですが)
LEDは白色でも青色でも使えます。
コイルは自作しようとしてもなかなか良いコアが見当たりませんが、効率や大きさに多少目を瞑れば
電源コードなどについている”パッチンノイズフィルター”が使えますし、コイルを巻くのも簡単になります。
コイルの作り方ですが

0.26φと0.5φ(または0.4φ)のポリウレタン線を軽くより合わせて、開いたパッチンノイズフィルターに3回位巻きつけます。



パッチンノイズフィルターをパッチンと閉じます。





写真左側から出ている太いほうの線と、右側からの細い線をより合わせます。




ハンダゴテの熱で被覆を取り去り(難しければ紙やすりでこすって被覆を落として)、ハンダメッキをしておきます。
太いほうが回路図のL1、細いほうがL2となります。

調整はR1で行います。何種類か用意して、一番効率が良くなる値とすると良いと思います。
コイルのコアがコアですから、コアから音がしたり効率もそれ程良くはならないかも知れませんが、
DC−DCコンバータの実験としては面白いと思います。
LEDをツェナーダイオードに換えて、47Ωを1kΩとすれば
(もちろんツェナーは1N5819側がカソード、つまりLEDとは逆に取り付けます)
電池より高い電圧を取り出す昇圧型のDC−DCコンバータとなります。


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