UTC7642を使用したラジオ回路
 (「CDT7642」としていましたが、「UTC7642」の誤りです。お詫びして訂正いたします。2012/09/25)
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LMF501Tが生産中止となって久しく、だんだん入手も怪しくなってきました。
他の3Pinのカンタンなラジオ用ICとしては「CDT7642」と(すみません、型番のアルファベットに誤りがありました)
「UTC7642」いうのがあって、100円ショップのラジオにも同等のものが使われています。
試しにUTC7642とTA7368Pを使用したラジオを組み立ててみましたので、回路図だけですが紹介いたします。
(蛇足ですがTA7368PGは鉛フリーの品番で、中身は一緒です。アマチュアの”ラジオ遊び”でしたら、同じモノと考えてよいでしょう。
 なので、ここではTA7368Pとしています。「現在の型番はPGだそ!気をつけろ!すぐに修正しろ!!」なんて噛み付かないでネ!)


見た目同じようなICですが、LMF501Tとは違う「クセ」もあるようです。
マイクロインダクタの両端から入力してもまあOKなLMF501Tと違い、UTC7642は入力インピーダンスが低いのか、そんなことしたら
選択度が絶望的に悪くなってしまいます。
バーアンテナを使う場合も、GNDとIN端子の間の巻き線は少ない巻き数での中間タップからでないと、悲惨な選択度になってしまうようです。
そこで、BA−200では図に示すバーアンテナの端子番号で、ICとバリコンに接続します。
UTC7642のピン配置はLMF501Tとちょっと違い、2SC1815で言えばE−C−Bとなるピンが、GND−IN−OUTとなっています。
スピーカーの両端の抵抗とコンデンサは発振防止用ですが、なくても大丈夫だと思います。(多分)
音量MAXに近づけると、ブッブッブッと低周波の発振をしてしまうかもしれません。
この場合にはTA7368の入力(1Pin)と電源マイナスのラインとの間に0.01〜0.1μFのセキセラを接続します。
LEDは必ず「赤」を使用してください。このLEDでUTC7642の電源を作っていますが、黄や緑では少々電圧が高すぎとなってしまいます。
白や青など3V必要なLEDでは、意味がなくなってしまいます。
(「赤」を使う意味があるのに「俺様は白にしたいんだ」とダダをこねる人がたまにいるのですが、本当に困ってしまいます。)
抵抗は1/4Wあるいは1/8WでもOKです。
電解コンデンサの耐圧は、6.3V以上なら使えますが、耐圧が低くて容量の少ないものは見かけませんし
高すぎると大きく高価になってしまいます。お店で売っている一番安いものを選んでください。
他のコンデンサは積層セラミック、あるいは円板型のセラミックコンデンサです。耐圧は50Vです(あるいは25Vでも16Vでも)。