1.5/3V電源回路
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LMF501T程度の電流ならば、LEDを使った1.5V電源でも良いのですが、もう少し電流流したいなと言う時には、ちょっと不足してしまいます。
78Lシリーズで普通に手に入るのは3.3Vか5Vまでです。
もっと低い出力電圧のレギュレータICも入手できないことはありませんが、どこでも入手可能というものでもありません。
もちろん、ツェナー(あるいはLED+ダイオード)とトランジスタを組み合わせて、出力電流を大きくした回路を組んでも良いのですが
それならば、LM317LZを使ってしまったほうがカンタン!というものです。
(勝手に転載しちゃダメだよ)
LM317LZは出力電圧可変型の電源ICで、出力1.2Vから可変できます。
ちょっと難点なのは、出力電流に5mA以上流さないと正常な動作が保証されない事なのですが
このICを使った回路では、大抵の場合出力電圧設定用の抵抗に、この電流を流すことで対応しています。
また、入力電圧は出力電圧より高くなければなりません。
この回路では出力より3V位高い電圧で動作させる必要があります。(入力5Vでも何とか3V取れるようですが、保証外です)
コンデンサは動作を安定させて以上発振などを防止するために必要です。
抵抗は安い炭素皮膜抵抗で良いでしょう。
コンデンサの耐圧は16V以上あれば十分です。多分お店では16V品か25Vかあるいは50V品となるでしょう。
LM317LZのピン配置は下の絵の通りです。
出力電圧の切換はスライドスイッチとして書きましたが、トグルスイッチでも何でもかまいません。
頻繁に切換えないのでしたら、ジャンパピンを使っても良いと思います。
尚、このテの回路をご紹介すると、「組み立てて入力側に電池1本をつないで出力をテスターで計ったけれど、3V出てこない!」との
お叱りメールが舞い込んだりするのですが、残念ながらこの回路では先に説明したとおり入力電圧>出力電圧である必要があります。
入力より高い電圧を出力する機能はありません。
※ICは発熱します※
ICは下の式の電力を熱に変えて、出力を一定にしています。、つまりその分だけ発熱します。
ICで熱に変わる電力W=(入力電圧V−出力電圧V)×出力電流A
正確にはこれプラス電圧設定抵抗に流れる電流分もありますが、ここでは無視します
上の回路で入力6V 出力1.5V 100mAの場合
(6−1.5)×0.1=0.45W
の電力がIC内部で熱に変わります。
この程度までならば、まあ大丈夫なのですが、入力電圧が高い場合ICの発熱が問題となってしまうこともあります。