シンプルな周期可変LED交互点滅回路
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ちょっと反則なLEDの使い方だとは思いますが、最小の部品で周期を可変可能な2つのLEDを交互点滅する回路を考えてみました。
ICは必ず「C−MOSタイプ」の555を使ってください。C−MOSタイプならばLMC555以外でも使えると思います。
2つのLEDと電源電圧には、残念ながら制約があります。
まず電源電圧ですが、3V(充電池2本の2.4V〜乾電池2本の3V)でなければなりません。それ以外は不可!です。
LEDは赤や黄など1.7〜2Vちょっと位で光る物でなければなりません。
(もし、どうしても、白や青のLEDを使いたい場合、乾電池が新しい時だけとりあえず光ればよいとすれば、そのまま使えますが。
あるいは、電源を3.6〜4.5Vに、R2を1kΩに変更してみてください。ただし実験していないので、動くか確約はできません)
電源に3V以上のものを使うと、2個直列にしたLEDに大電流が流れてしまい、LEDが焼き切れてしまいます。
また、2個ともに赤のLEDを使う場合、LEDが完全に消灯しない場合もあります。
(LEDによっては1.5V位から光り始めるものがあるため。黄や緑ではもう少し高い電圧が必要になるので大丈夫)
LEDを明るく光らせたいからといってR2の470Ωを小さくすると、ICの発振動作に影響が出てしまいます。
どの様な影響が出るか?は是非組み立ててみて、実験してみてください。
点滅周期は100kΩの可変抵抗(あるいは半固定抵抗)で、1秒に数回〜数秒に1回くらいの間で調節できます。
それ以外の範囲にしたい場合、C1の22μFを変更します。10μFにすればより早くなり、47μFにすればゆっくりになります。
LED点滅回路では、「○×秒間隔にしたいので、コンデンサの数値を教えてください」とのお問い合わせを頻繁にいただくのですが
是非ご自身で組み立ててみて、コンデンサも容量が違うものを幾つか用意して、取り替えては光り方を観察して
お好みの間隔になる値を見つけてください。
C2は積層セラミックコンデンサを、できるだけICの近くに配線してください。
ICの出力が”H”の時にはLED2が、”L”の時にはLED1が光ります。