2回点滅して少し長く消灯する回路
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単純な点滅とか、いくつかのLEDが流れるように点滅するとか、そういう回路のキットはあるけれど、短い時間間隔で2回点滅して少し長く消灯するような回路のキットは無いか?のお問い合わせがありました。そこで、こんな回路を考えてみました。
(勝手に転載しちゃダメだよ)
2回の短い点滅の間隔と、その後の少し長い消灯の間隔はIC1の”C−MOS版555”で作ります。
”555”の出力は周期的にHIとLOWを繰り返します。上の回路では、およそ0.3秒LOWになり、およそ0.4〜14秒(1MΩの可変抵抗または半固定抵抗で調整)HIになり、その後また0.3秒LOWになり・・・を繰り返します。
IC2ではIC1の出力がHIからLOWに(1/2 IC2側)、LOWからHI(2/2 IC2側)になる瞬間に短いパルスを出力します。これをダイオードでまとめてトランジスタを駆動して、LEDを光らせます。
図では電源を乾電池2本の3Vとしていますので、LEDは赤や黄などVFが2V程度のものを使用してください。白や青などのLEDの場合には電池3本の4.5Vで動作させてください。
使用する部品ですが、LMC555はTLC555などでもC−MOS版の555ならば使えます。電源が3VではNE555などのバイポーラタイプの555は動きません。
74HC221は必ず真ん中に”HC”が付くものを使用します。74221とか74LS221などはここでは使えません。
1N4148は1S2076Aや1SS133など小信号汎用シリコンダイオードならば何でもOKです。
2SC1815もNPN型の小信号汎用トランジスタなら使えます。
0.1μFは積層セラミックコンデンサが安価でよいです。1000pFはマイラでもセラミックでも、何なら省略しちゃっても、まあ、大抵は動作します。
22μFの電解コンデンサは耐圧が10V以上あればOKです。
抵抗は安価な1/4W炭素皮膜抵抗で十分です。1/8Wでも良いです。
ICはどちらも静電気に弱いので、回路図には現れませんが、組み立てるときにはICソケットを使用したほうが良いです。
ハンダ付けが終わり、十分にチェックしてから、ソケットにICを挿します。まれにソケットにICを挿してからハンダ付けする人がいるようですが、これではソケットを使う意味がありません。
基板は小さなICB288などで十分に組めると思います。回路図中のICのピン番号を参考にしてください。
LEDを光らせるタイミングやら、LEDが光っている時間やらをいろいろと変えたい場合、”LMC555”と”74HC221”の部分の抵抗とコンデンサを変更してください。(LMC555側は回路図左側の22μF→22kΩ→10kΩ→1MΩ、74HC221側は6−7ピンと14−15ピンの0.1μFと1.5MΩ)
コンデンサや抵抗の値を大きくすれば、時間は長くなります。
どこをどう変えるとどうなるか、具体的には・・・まずは組み立ててみて、動作することを確認したら、それからいろいろといじって実験してみてくださいね。計算式とか書いても「私は素人なので計算できません!値を教えてください!!」といわれるばかりなので。(足し算引き算掛け算割り算だけの計算なんですけれどねえ・・・)
光り方の様子は下のビデオファイルをご参照ください。(ブレッドボードでザッと組んでみた様子です)
ビデオファイルはここをクリックして、ダウンロードしてください。
いつもならば多少無理にでも(?)”555”だけで済ませようとする私ですが、今回は違うICを使ってみました。