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部品の顔のコーナー(トランジスタ、FET編)


このコーナーでは、電子工作で使う頻度が高い部品の外観などについて、大雑把に説明いたします。
電子部品は数限りない種類がありますので、このコーナーに掲載していないような形の物も多数あります。
あくまで「一例」だとご理解ください。


トランジスタ、FET
当店のキットのような「ちょっとした回路」ではリード線が付いた小さな3本足の小信号用トランジスタがもっともポピュラーですが
大電流を扱う回路では、キャラメル位の大きさのトランジスタもよく使います。
市販されているメーカー製の電子機器では、今やリード線がついた部品はやはり少数派で、
分解して基板を見てみても、チップ部品の方が多く使われているかと思います。


小信号用トランジスタ、FET
円柱を半分にしたような、カマボコのような形のものを一番良く見かけるかと思います。
さらに小型にしたもの小さく回路を組みたい場合には良く使います。
昔は、小さな小さな缶のような金属で覆われたのパッケージ(だからCANパッケージ)もよく見かけましたが、
今はほとんどがプラスチックで覆われたパッケージです。


古いラジオキットの残骸(?)。矢印の部品がトランジスタ。


高周波用では、下の写真のように平べったい本体から横に3または4方にリード線が出ているのもありました。
(今も使われているのかな?)

余談ですが、電子工作を始めたばかりの中学生の頃、レフレックスラジオなどを作っては遊んでいたのですが、
部品屋さんで上のタイプのトランジスタを特売しているのを見かけました。
「高周波の性能がとてもよい」という事は・・・ラジオに使ったらものすごい性能になるのでは?と単純に考えて
早速自作ラジオのトランジスタと交換してみたのですが、結果はもちろん大惨敗。
おばかな失敗話ですが、楽しい思い出です。



電力用トランジスタ、FET
大電流を流す場合素子が発熱しますので、それを逃がすために放熱しやすいパッケージが使われます。
以前はUFOのような形のトランジスタも良く使いました。
放熱器に取り付けたときに良く熱が逃げるよう、裏面は金属むき出しのものが長く使われていましたが
今は「フルモールド」と言って、裏面もプラスチックで覆われているタイプも多いですね。





チップトランジスタ
リード線付きはむしろ少なくなってきて、表面実装用が多くなりました。
電子工作としては、慣れないと扱いにくいので、メーカーさんには何とかして欲しいですよね。