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部品の顔のコーナー(コンデンサ編)


このコーナーでは、電子工作で使う頻度が高い部品の外観などについて、大雑把に説明いたします。
電子部品は数限りない種類がありますので、このコーナーに掲載していないような形の物も多数あります。
あくまで「一例」だとご理解ください。


コンデンサ
当店のキットのような「ちょっとした回路」ではリード線が付いたセラミックコンデンサや電解コンデンサがもっともポピュラーですが
市販されているメーカー製の電子機器では、今やリード線がついた部品はむしろ少数派で、
分解して基板を見てみても、チップ積層セラミックコンデンサの方が多く使われているかと思います。


セラミックコンデンサ(略してセラコン)
2枚の金属板の間に誘電体としてセラミックを挟んだコンデンサ。
容量は1pF(かそれ以下)〜0.1μFまで各種、耐圧も16V(あまり見かけないけれど)〜50V(一般的)〜数kVまで種々。
高周波特性も良く安くて手軽なのですが、とくに大容量のものは電圧や温度によって容量が大きく変わってしまうタイプもあるので
場合によっては注意が必要です。




積層セラミックコンデンサ(略してセキセラ)
昔ながらのセラミックコンデンサを何段も積み重ねたような構造(だから「積層」ですね)。
小型で、小容量から100μF位までの大容量まで見かけます。
でも、小容量のものも「積層」構造になっているのかな〜・・・




マイラコンデンサ(略してマイラコン)
誘電体としてマイラフィルム(ポリエステルフィルムに対してのどっかの大企業の登録商標)を使用して
箔状の電極の間にフィルムをはさんで巻きつけた構造です。(無誘導巻きとかは「巻きつけた」と言ってよいか?疑問ですが)
フィルム系のコンデンサとしては最も一般的ですね。




電解コンデンサ(アルミ電解コンデンサ、ケミコンとも)
アルミ製の筒状のケースに入っています。+−の極性があるので要注意。
大きさの割りに大容量なのですが、間違った使い方をすると破裂したり、使用条件が厳しいと劣化して液漏れしたりと
なにかとトラブルの元になったりもします。




タンタル電解コンデンサ(略してタンタルコン)
写真は「ディップタンタル」です。アルミ電解よりも何かと特性も良く、小容量のものは小型なのですが
高価で、逆電圧に凄く弱くて、不適切な使い方だとショートする形で壊れて発火の危険もある、気難しい一面もあります。




チップコンデンサ(略してチップコン)
写真はチップ積層セラミックコンデンサです。表面実装用なので、リード線は付いていません。
電解コンデンサやフィルム系のコンデンサも流通しています。
写真は長さ3.2mmほどのチップ積層セラミックコンデンサです。




バリコン(略さないとバリアブルコンデンサ)
容量を可変できるようにしたコンデンサです。ラジオの自作には必需品ですね。
よく、「LED点滅回路の周期をコンデンサで可変にしたいので、100μF位のバリコンが欲しい」とお問い合わせをいただきますが
構造的に無理です。数pF〜500pF位が一般的です。




トリマコンデンサ
一度調整したら後はいじらない時に使います。半固定コンデンサですね。
半固定抵抗よりもさらに壊れやすいようです。数pF〜数10pFが一般的です。大容量のものは見かけないです。




上の説明は私なりの、かなり端折ったものですので、より詳しく知りたい方は下のリンクの書籍などを参照しつつ
実際にいろいろな回路を工作することをお勧めいたします。
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