ゲルマ/ストレートラジオの同調コイル自作用データ
ラジオを自作すると、同調コイルもついでに巻いてみたくなったりします。
また、最近はバーアンテナでさえも手に入り難くなってきましたし、いっそ最初から同調コイルは自分で巻いてしまおうと思われることもあるでしょう。
それに、ゲルマラジオ(やストレート方式のラジオ)では、ラジオの選択度≒コイルの性能ですから、コイルを自作していろいろ実験してみたい事も多いと思います。
このページにコイルの巻径・巻数−インダクタンスの計算式やグラフを掲載してもよいのですが、中学生くらいの方にはちょっと難しいので、AM放送用としてざっと計算してみました。
下の表を皆さんの実験の参考にしてください!!
尚、自作したコイルは当店のラジオキットにも使えます。キットを改造してより性能の良いものやオリジナルなものにするのも楽しい遊び方です。
◎同調コイル自作用巻径−巻数表
下の表の値は次の条件の元に計算した概略値です。
条件1.コイルの巻線径は0.26Φです。
条件2.巻き方は隣り合う線同士が上下に重ならないよう、かつぴったりと奇麗に整列させます。
条件3.ボビンは円筒径の絶縁物、中は空(空心)です。金属は使えません。
使用するバリコン | 単連ポリバリコン(最大容量260pF) | 2連ポリバリコン(最大容量160pF) | |
コイルのインダクタンス値 | 330μH | 550μH | |
ボビンの直径 | 巻 数 (回) | ||
30mm(フィルムケース) | 80 | 95 | |
40mm | 62 | 78 | |
50mm | 55 | 70 | |
60mm | 50 | 62 | |
80mm(ペットボトル) | 46 | 57 | |
100mm | 44 | 55 | |
150mm | 40 | 48 |
注1)上表の値は目安です。実際には多少多めに巻いて、放送を聴いて確かめながら調整してください。
注2)巻線の太さや巻き方(線と線を重ねたり隙間があいたり)によって巻数は多少変わります。