スズメッキ線やポリウレタン線に流せる電流についての私流の目安です。

※ここでの説明はあくまでもエレ工房さくらい店主の個人的な目安です。
 これが正しい求め方!というわけではありませんし、規格としての値でもありません。
 その事を十分にご理解の上、ご参考としてください。

銅線に流せる電流ですが、私(エレ工房さくらい店主)の場合、
銅線の断面積1平方ミリメートルあたり3Aを目安としています。
例えば断面積が0.5平方ミリメートルであれば、3×0.5=1.5Aです。

当店で扱っているポリウレタン線やスズメッキ線であれば
0.12φ → 断面積は0.06×0.06×3.14≒0.01平方ミリメートル → 0.03Aまで
0.16φ → 断面積は0.08×0.08×3.14≒0.02平方ミリメートル → 0.06Aまで
0.26φ → 断面積は0.13×0.13×3.14≒0.05平方ミリメートル → 0.15Aまで
0.29φ → 断面積は0.145×0.145×3.14≒0.066平方ミリメートル → 0.2Aまで
0.4φ  → 断面積は0.2×0.2×3.14≒0.126平方ミリメートル  → 0.38Aまで
0.5φ  → 断面積は0.25×0.25×3.14≒0.2平方ミリメートル  → 0.6Aまで
0.6φ  → 断面積は0.3×0.3×3.14≒0.283平方ミリメートル  → 0.85Aまで
となります。
意外と少なく感じられますが、これはかなり厳しい計算なので、極短い配線などもっと流せる場合は多々あります。
 (もしどのような銅線でも3A/平方ミリメートル以下を満たさなければならないとしたら、
  例えば100AクラスのパワーMOS−FETなんかTO−220やTO−3Pパッケージになんか収まらず
  鉛筆ほどの太さの線の間にチップがはさまれている事になってしまいます)
逆に電流はそれ程流れないのにあえて太い線を使う場合もあります。

多分ユニバーサル基板上の配線でしたら、上の電流値を目安にすれば、大抵はOKだと思います。
乾電池で動かす回路ならば、0.4φのスズメッキ線で大抵は間に合うでしょう。
電源ラインなどで0.6φでもちょっと心もとないと思えたら、ハンダを盛ったり、
何本かより合わせて使う方法もあります。
より合わせると、単線の太い線よりも曲げやすくて配線もしやすくなります。


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