コンデンサの単位や容量表示について




○単位
 コンデンサの単位はFです。読み方はファラド(あるいはファラッド)です。
 ただ、1Fはコンデンサの容量としてはあまりに大きすぎるため
 電気二重層コンデンサ(メモリーのバックアップ回路などに使用します)くらいにしか使われません。
 通常はμF(マイクロファラド)あるいはpF(ピコファラド)が使われます。
 μは長さの1ミクロン(1μm)と同じで10のマイナス6乗・・・つまり100万分の1のことですから
 1μFは10のマイナス6乗ファラドとなります。
 pはμのさらに100万分の1、つまり1pFは10のマイナス12乗ファラドです。
 最近ではn(ナノ)も使われることが多くなってきました。
 1nは1μの1/1000。つまり1nFは10のマイナス9乗ファラドです。
 1000pF=1nF、0.1μF=100nFです。


○表示
 セラミックコンデンサやマイラコンデンサの容量の表示ですが、pFを基準にして10の何乗の形であらわします。
 例えば1000pFならば、部品の表面の捺印で102と容量を表示しますが、これは
 10掛ける100pF→10×10の乗pF→102ということになります。
 もし473とあれば、47×10の3乗ですから47×1000pF→47000pF→0.047μFです。
 ただし100pF未満では単に容量値を直接表記してしまいます。
 68と書いてあれば68pFですし、5と書いてあれば5pFです。